振り向く。 本当に今日は運が悪いらしい…。 そこには、いかにもナンパです。みたいなノリの格好をした男が立っていた。 「……………。」 私が黙り込んでいると、男が口を開いた。 「どうしたの~?迷っちゃった?」 ニヤニヤしながら、話しかけてくる。 私は、ただただ下を向いていた。 「俺が一緒に探してあげるよ。」 私の腕を掴む。 ――バシッ 掴んだ手を叩いた、私。 「……大丈夫で、す…。」 鳥肌がたつ。