「ごめん。別れよう。」





風が冷たい土砂降りの日、彼に別れを告げた。

そして聞こえないように小さな声で

「愛してるよ」
        とつぶやき
聞こえるように  
    「幸せになってね」と告げた


私は隣町の中高一貫私立中学に通う姫川 歌

そして私が大好きだった、いや愛している彼は高等部の清野 蒼斗