②Sparkl




「なんでこんなに完成度が……」


『百合は桃にも昴にも似てるからねぇ』


高いんだ、と独り言が漏れ切る前に。


桔花の言葉が脳裏をよぎった。


桃に似てるのは、当然見た目のことを言ってるんだろう。


だったら、俺にも似てるってのはなにか。


百合はアイドルじゃない。


だけど、その辺のアイドル顔負けのパフォーマンスが出来る。


マネージャーとして俺たちを完璧に支えているにも関わらず、だ。


どうやったら高いレベルに到達できるか。


そんなの、考えるまでもない。



「どっちも。青春をかけて頑張ったんだよな」



サビに入る直前。


力強い瞳と合わさって、思わず頬が緩んだ。


いつから努力をしていたのか。


どれだけ心ごと俺たちに寄り添ってくれていたのか。


俺はなにも知らない。聞いていない。


だけど、見て、魅せられて。


ようやく、百合の懸命さを知ったから。



「ありがとう」



心からの感謝が溢れ出た。