「響音ー!久しぶりー!」
私がリビングに急いで戻ると、お姉さんが響音に抱きついていた。
「…なんでいるんですか…?」
響音さんが冷たく質問する。
「もう!久々に会ったのに冷たいなぁ…!」
「あなたに、どれだけ虐げられたと思ってるんですか?俺が有名になったから会いに来たんですよね?今の彼氏にでも自慢するために。」
「…ちっ!せっかく会いに来てやったのに、いやな弟だな。あんな昔のこと、今更掘り返してくんなよ!」

突然、お姉さんの態度が豹変した。
多分、図星をつかれたからだろうけど。
優しく、朗らかな印象から一変。
鋭い視線で響音さんを睨みつけ、暴言をあびせ、今にも殴りかかりそうか勢いだ。

私は、勝手に体が動いていた。