「はーい!」
私が扉を開けると、そこには背の高く、とても綺麗な女性が立っていた。
「あの…どちら様でしょうか?」
私が聞くと、彼女は高く透き通った声で答える。
「はじめましてー!私、鬼崎響音の姉の鬼崎音羽って言います!」
言われてみれば確かに…響音さんにとてもよく似て整った顔をしている。
「ちょっと響音に久々に会いたくなっちゃってー!響音いるー?」

そういえばこの人は、響音さんにトラウマを与えた人だったな。
そう、私は思い出した。
「入るわよー!お邪魔しまーす!」
そう言って、お姉さんは勝手に中に入って行ってしまった。