その数分後、響音さんと皆が部屋を出てきた。

「桜、何か手伝うことはあるか?」
「いや、でも、まだ熱だって下がりきってないから大丈夫ですよー!ゆっくり寝て休んでください。」
私がそう言うと、
「いや、もう熱なら下がったから心配するな。 」

「…分かりました。じゃあ、今日の夕飯はハンバーグにしようと思ってるので、玉ねぎを炒めてもらえると助かります!響音さんは、ハンバーグとか食べれそうですか…?」
「あぁ。腹減った。」
そう言って、手際良く玉ねぎを炒め始めてくれた。

ふと視線を感じて、メンバーの方に目をやると、こちらを見ながらにやにやしていた。

…なにかおかしい所でもあったのかな…?