「はい。看病ありがとう。って笑って言ってくれましたけど…」

そう私が言うと、さらに皆驚いた。
「え!?響音がお礼言ったの!?しかも笑って…」

晴陽くんなんてもうそれは、倒れそうなほど仰け反り、ついには皆で会議を始めてしまった。

響音がお礼を言うなんて…しかも笑って…
もしかして、桜ちゃんのこと…
え、それはまずいんじゃ…スキャンダルとか…
なんて声がしばしば。

私は、もうすぐで夜なので、夕飯の準備を始めた。
まだ皆は私の方をちらちら見ながら会議をしている。
でも、なにやら話が決まったみたいで、頷いている。そして、響音さんの部屋に入っていった。