その日、私はいつも通り寮に戻った。
響音さん以外のメンバーはみんなMVに向けたダンスレッスンがあるから、今日は遅くなるらしい。

私は、寮に入り、いつも通り返事をしてくれない響音さんに向けて、
「ただいまー。」
と挨拶をし、自分の部屋に戻った。
その数分後、ドサッと何か重いものが倒れた音がした。
それは、響音さんの部屋の近くから聞こえた。
もしや、響音さんの使う機材が倒れたのか。と慌てて、響音さんの部屋に向かった。