「桜ちゃん、貴女には知っておいてもらいたくてね…彼らの問題点を。」
華宮学園長が、緊張の面持ちで話を始めた。
私がすたらぶメンバーを見回すと、彼らは全員目を逸らし、それぞれスマホを見出したり、口笛を吹いたりと白々しい態度をとるのだ…

私は、意を決して口を開いた。
「はい…なんでしょうか…?」

すると、華宮学園長が信じられない問題点を口にした。

「鬼崎くんを覗く他のメンバーには、遅刻癖があるのよ。そして、海斗くんに関しては女癖の悪さで有名だわ!」

「え!?」
私は、驚きを隠せなかった。
だって、海斗くんはすごく優しくて紳士的で、とても女癖が悪い人には見えなかったからだ。