だから、
本当にとびらが開いたとき、
ぼくはとても驚きました。

目の前にいたのは彼女ではなく、
たくさんの子どもたちでした。

その子どもたちは、
彼女とは違う国の子どもたちでした。

ぼくたちがいる場所は、
部屋ではなく学校の教室でした。

ぼくは教室の前にある
教だんの上に置かれました。

たくさんの子どもたちが、
周りに集まってニコニコ笑っていました。

子どもたちが着ている服の
いくつかに見覚えがありました。

彼女が小さい頃に着ていた服でした。

ぼくは、彼女の服と一緒に
この学校に届けられたのです。


ここは、ぬいぐるみなんて、
誰も持っていない場所でした。

ここは、ペットなんて、
誰も飼っていない場所でした。

ここで、ぼくはもう、
忘れられることはないでしょう。