「そうちょ……ぐぁっ…」

「お、おい!!大丈夫か、」


ドガンなんて表せないぐらいのすごい音ともに、男がうめき声をあげた。
 


「誰が総長だよ。」 



うわぁ…この声は……。

つかつかという足音とともに低い声は心底機嫌が悪そうに発せられた。


「てめえは…黒淵!なんでここがバレて…ぐはっ…」


「……」



ドガっとかバコなんて声とともに男達のうめき声が次々に聞こえる。

多分、今目の前はすごい大惨事になってるんだろうなぁ…。

目隠しをされていてほんとに良かった。まあこのための目隠しじゃないと思うけど。



ーー私がそんな呑気な事を考えてる間もずっと悲惨な音は聞こえ続けた。