「きみなら出来る。おれを失望させないでくれ」
「コリン……。わかった。やってみよう」
「ありがとう。さすがは友だ」

 コリンは執務机の向こうに行くと、バーナードの肩を叩いた。

 その光景に違和感を覚えた。

 なぜかわからない。だけど、なにかを感じた。

 なにか秘密めいたものを感じてしまった。

 とりあえず、ノーラもわたしたち偽り家族の一員になれるかもしれない。

 そうなれば、彼女を全力で可愛がりたい。

 このとき、わたしに違う意味でのミッションが加わった。