だから、そこを避けてもたれかかった。

 クレイグが「ハンカチを濡らしてくる」と言い、屋敷の奥へ去って行った。

 コリンは、様子を見に行くと去ってからまだ戻ってこない。

 ヘンリーと二人、手持無沙汰に雑然としすぎている屋敷内を見るともなしに眺めていた。

 すると、数名の少女たちがやって来た。どの子も、葬式にはふさわしくない丈の短いスカートに胸元があいていてスケスケのブラウスを着用している。髪は、どこでそんな染色をしてくれるの? と問いたくなるようなあざやかな緑や黄色や青色である。

 悪ぶりたいお年頃なのかしら?

 そんなふうに思いつつぼーっと眺めていると、その中の一人がわたしたちに気がついた。