「後悔しても知らないぞ」
「ありがとう、コリン。自業自得だから、後悔はしないわ」

 だぶん、と心の中でつけ加えておく。

「でっ、ついでだけど、ここからエスコートしてくれないかしら?」

 左足に少し力を入れただけで痛みが走る。

 正直、一人で歩けそうにない。

「なんだって? ったく、とんだお荷物だ」

 わたしのお願いは、無視されるかけなされた上で拒否されると思っていた。だから、クレイグにお願いしようと思った。しかし、意外にもコリンはわたしに近付いて来て、わたしが歩きやすいよう肩を貸してくれた。

「あ、ありがとう」

 戸惑いつつもお礼を言うと、彼はプイとあらぬ方向を向いてしまった。

 そして、あらためて隣家へと向かった。