決断すると即行動がわたしのモットー。

 というわけで、すでに自分のお気に入りの位置に腰をおろしているコリンの膝を足でかき分け、彼の膝とローテーブルとの間を無理矢理通ってシャルロットの前に立った。

「おい、やめろ。静かに眠らせてやれよ」

 彼女を抱こうと両腕を伸ばしかけたとき、コリンが邪魔をしてきた。

 彼は猫派である。だから、シャルロットととっても仲がいい。
 それこそ、「愛されご主人と溺愛されている飼い猫」の図みたいに。

 いまも、彼のシャツの袖口や胸のあたりにシャルロットの金色のロン毛がくっついている。
 わたしの黒色極太短髪のわたしの髪とは大違いの、きれいな猫っ毛ね。

 ほんと嫌よね。