「ご、ごめん。ついうれしくて」

 それから、ヘンリーは紳士らしからぬことをしたことに気がつき、慌てて謝罪と言い訳をした。

 わかるわよ、ヘンリー。だけど、紳士でありましょうね。

 義理の母親としては、そう注意しておくべきよね。

 だから、心の中でしておいた。

「ニャーオ」

 そのとき、シャーロットが床からジャンプをしてわたしの膝の上にのった。

「もちろんよ、シャーロット。あなたもいっしょよ。だって、あなたもアッシュフィールド公爵家の一員なのだから」
「ニャ―オ」

  シャーロットにそう言うと、彼女は両前脚を上げてわたしの胸の谷間を踏み踏みし始めた。