「ノーラ、どうしたの? ここに残る?」

 しっかりと目線を合わせて尋ねると、彼女は美しい顔を激しく横に振った。

「まさか、わたしたちといっしょに行きたいとか?」

 恐る恐る尋ねると、彼女は激しく顔を縦に振る。

「嘘っ! いまの見た、コリン?」
「やったぁ!」

 ヘンリーがコリンをおしのけノーラに抱きついた。