「だって、ぼくは天才の上に要領がいいからね。おばさんみたいにお(つむ)がかわいそうな上にどん臭くて要領が悪いわけじゃない。おばさんみたいな人は、他人(ひと)の五倍も十倍も努力しなくてはならないんじゃない?」

 えらそうに持論を展開するのは、「何度目のループなの? 人生何度もこなしているわよね?」と問いたくなるヘンリーである。

 そして、クレイグもまたいらないことを言ってくれる。

「これで見た目が『ボーン』で『バーン』であるならまだしも、それらはお粗末だからな。せめてアッシュフィールド公爵家にふさわしい『ボーン』で『バーン』に近づけるよう、体も作りかえる必要があるのではないか?」