「その子のことをほんとうに考えるのなら、大人の事情に巻き込むな」
「それは……」

 コリンが言いかけたのを、チャールズはごつい顔をかすかに横に振り、それを制した。

「すでに巻き込んでいる。だろう? おいおい、そんな顔をするなよ、クレイグ。おれの轍を踏ませたくないから忠告するだけだ」

 彼は、つぎはクレイグに言った。
 というか、チャールズとクレイグって知り合いなの?

 いまのチャールズの言い方は、そんなフランクさが感じられた。

 って思っている間に、チャールズが話を始めていた。