「公爵、頼まれていたものだ」

 チャールズは、わたしから視線をそらすと指を鳴らした。

 先程の男性が、紙の束をコリンに手渡す。

「ありがとうございます」

 コリンは、紙の束を受け取ってから謝辞を述べた。