「そんなどうでもいいこと、いちいち目くじら立てる方がバカバカしい。きみの方がよく食うのは、もともときみが大食漢だからだ。おれには関係がない」
「なんですって? あなた、夫でしょう? 妻を大食漢呼ばわりするつもり」
「事実だ。それ以上でも以下でもない。なあ、ノーラ? きみもこのおばさんが大食漢だと思うよな?」

 コリンーーーーーーーッ!

 いっそぶっ飛ばしてやりたいわ。

 どれだけおれ様なの? デリカシーがなさすぎるの?

「そ、そんなことないわよね。ねぇ、ノーラ?」

 コリンに無理矢理同意させられそうなノーラのことが気になる。

 彼女を見ると、明るい表情のまま首を傾げている。

 ううううううっ。それって、どっちつかずじゃない?