「当り前でしょう? あなた、それが妻に対する態度なの?」
「いやー、すまない。食ったり飲んだりしたら、左足に負担がかかるだろう?」

 コリンは、全然すまなさそうに言い訳をした。

「そんなバカなことがあるものですか。だいたい、わたしはちょっと太った方がいいくらいなのよ。というわけで、スイーツをいただくわ。ノーラ、なににする? 今日のランチは、いっそのことスイーツにしましょう。だから、いっぱいごちそうしてもらいましょうね」

 テーブル越しに、コリンをおもいっきり睨みつけてやった。