「では、もう一つ。三日後に王宮で行われるお茶会と夜会に参加してもらう。伯爵以上の爵位、上級官僚などが集まる。お茶会では、社交界デビューする前の子息子女に向けてゲームや余興を行う。夜会は大人向けだ。ヘンリー、お茶会では……」
「バーナードさん、任せておいて。楽しみでならないよ。ぼくを楽しませてくれる子がいることを祈るばかりだね」

 ヘンリーは、バーナードの言葉をさえぎり自信満々に言う。