「やっぱり生きてたのか」


そう言ってリビングから出てきたのは桃子の父親。


「お前が連れていかれた先で銃撃戦があって子供の死体だらけだったって聞いたよ。

でもお前の死体だけ見つからなかったってな。

お前1人で生きられるわけない、誰かに助けられたんじゃないかって思っていたが...まさか本当に生きてたとは...お前は運がいいなぁ」


低い声で

「なァ?」

と言われゾッとした。