「もも!もうすぐ誕生日だよな?

何か欲しいものあるか?なんでもいいぞ。

欲しいもの、行きたい場所、食べたい物、何かあるか?」


そう赤宮が、お昼ご飯の炒飯を食べている桃子に聞くと、桃子の手がガタガタと震え出し、持っていたスプーンを落とした。


その様子に赤宮は目を見開いて驚き大丈夫かと声をかける。

しかし桃子は首を横に振りなんでもないと、そのあと席をたった。


なんでもないわけない。

だってあんなに震えて、怯えている姿は初めて見た。

出されたご飯はお腹がいっぱいでも無理して食べるくらいなのに、今日は全然食べていない。


一体、桃子に何が‥