その言葉が頭から離れなかった。 (少しでも早く元気に、笑顔になって欲しい。) 赤宮からのパフェの誘いを受け、桃子は頷く。 「よし!じゃあ行こぉ⤴︎」 赤宮は桃子に心配させないように笑顔でテンションを上げて言う。 それでも桃子には分かってしまうと、分かっていても。 桃子は親の顔色を伺いながら、なるべく怒らせないように生きていたせいか、人の顔色を見て行動することが多かった。