みんなが見えなくなってからも、窓の外をずっと見ていた。


───私はあの日ヒーローと出会った。

赤色、青色、白色、黒色のかっこいいヒーロー。

私を見つけてくれた。

手を差し伸べて、私の手を取ってくれた。


でも、私は人との接し方がよく分からなくて、どう接していいのか戸惑っていた。

そんな私を知ってか知らずか、私が慣れるまで待ってくれた。