「時間的に次が最後だね」

時計を見ながら白洲が言う。


その最後の乗り物に向かっていた。


平日でも人が多いここは、前からも後ろからも人がいっぱい行き交う。

そんな中で前から人混みに紛れてある人物の姿が見えた。

変装しているが桃子にはわかる。


その人物の正体が。