ここに来て何日たったか分からないある日 見張りの男の人たちの話し声が聞こえた。 子供たちの泣く声でよく聞こえなかったが 「…この子供たちは……で売るのか?」 と話していた。 「まあ………だからな、あーでも113番は高く売れるって言ってたぞ」 113番それは私につけられた名前だ。 売られるのかと、自分のことなのにまったく興味が無い様子だった。 もういつ死んでもいいと思っているので興味がないのだろう。