それからパパは鮮やかな手付きで料理を作っていく。宇宙人が料理を作れるのか疑問だったが、出来上がったものはワンプレートに乗った美味しそうなお子様ランチだった。オムライスにハンバーグ、ハート型のニンジンのグラッセにナポリタン、ポテトサラダにコーンスープが添えられている。
 出来立てで湯気が立ち、そこから食欲のそそる匂いがしてわたしのお腹は再び鳴り出す。

「はい。少しずつ食べて苦手な物があったら教えてね。あと無理に全部食べる必要もないから」

 パパはわたしと自分の分の料理をリビングの机の上に置いて席に着く。わたしも同じように椅子に座ってから手を合わせる。