「ただいまー」
マンションに着き、さくらは鞄を置いてベッドに腰掛ける。
ふうとひと息つくと、急に北斗のことを思い出した。
(そうだ!北斗さん。元気そうで良かった。もう傷はすっかり治ったのかしら)
最後にメッセージのやり取りをしたのは、確か3日前だった。
その時には、東京に来るなんて話、してなかったなあと思いながら、さくらはメッセージを送ってみる。
『今、帰宅しました。北斗さん、元気そうで良かったです』
すぐに既読になる。
と、次の瞬間着信のメロディが鳴り始めた。
「え、で、電話?北斗さんから?」
一瞬ためらってから、通話ボタンをタップする。
「も、もしもし?」
「さくら?!俺のこと、覚えてたのか?」
いきなり飛び込んできた北斗の切羽詰まった声に、戸惑いながら返事をする。
「え?はい、覚えてますけど…」
「じゃあ、なんでそう言わなかった?!」
「はい?だって、仕事の席だから、北斗さん、他人のフリしてるのかなって思って…」
「何言ってんだ!俺が、どれだけ…」
そこまで言うと、声を詰まらせる。
「ほ、北斗さん?どうかしたの?」
「さくら、今どこだ?」
「え?おうちですけど…」
「すぐ行く!住所は?」
「え、ええ?ここに来るの?今から?」
「早く!住所は?」
さくらが答えると、待ってろ!と言って電話は切れた。
マンションに着き、さくらは鞄を置いてベッドに腰掛ける。
ふうとひと息つくと、急に北斗のことを思い出した。
(そうだ!北斗さん。元気そうで良かった。もう傷はすっかり治ったのかしら)
最後にメッセージのやり取りをしたのは、確か3日前だった。
その時には、東京に来るなんて話、してなかったなあと思いながら、さくらはメッセージを送ってみる。
『今、帰宅しました。北斗さん、元気そうで良かったです』
すぐに既読になる。
と、次の瞬間着信のメロディが鳴り始めた。
「え、で、電話?北斗さんから?」
一瞬ためらってから、通話ボタンをタップする。
「も、もしもし?」
「さくら?!俺のこと、覚えてたのか?」
いきなり飛び込んできた北斗の切羽詰まった声に、戸惑いながら返事をする。
「え?はい、覚えてますけど…」
「じゃあ、なんでそう言わなかった?!」
「はい?だって、仕事の席だから、北斗さん、他人のフリしてるのかなって思って…」
「何言ってんだ!俺が、どれだけ…」
そこまで言うと、声を詰まらせる。
「ほ、北斗さん?どうかしたの?」
「さくら、今どこだ?」
「え?おうちですけど…」
「すぐ行く!住所は?」
「え、ええ?ここに来るの?今から?」
「早く!住所は?」
さくらが答えると、待ってろ!と言って電話は切れた。