そう決意してから、
ユリアーネはエルマーを射止めるために
徹底的にリサーチを開始した。
エルマーは夜会に顔を出したり、夜遊びすることもあるようだが、
特定の相手はいないとのことでユリアーネは胸をなでおろす。
まだまだ自分が入り込む余地は十分にありそうだ。
しかしメイドから気がかりな情報が寄せられる。
エルマーには妹のように大事にしている幼馴染がいると。
アンシュッツ子爵家のソフィアと言って、
王城で勤務しているらしい。
王城内でエルマーと談笑する姿が度々目撃されるそうだ。
「子爵家の女のくせに目障りね!」
ちょろちょろと目障りなネズミは早めに始末しとかないと、
とユリアーネは策をめぐらす。
すると思わぬチャンスがやって来た。
ある日の夕食の席でのこと。
「そういえば今度のウィステリアの建国記念日の日に、ユリウス国王と秘書のシュトラウス殿がウィステリアを訪問されるらしい。」
カーレンベルク侯爵が何気なく発した一言にユリアーネは反応した。
「どうしてですの、お父様?」
「王城のマスカレードの招待状がウィリアム国王から届いたらしい。これはもしかすると、吉報が届くかもしれんなぁ。」
ユリアーネはエルマーを射止めるために
徹底的にリサーチを開始した。
エルマーは夜会に顔を出したり、夜遊びすることもあるようだが、
特定の相手はいないとのことでユリアーネは胸をなでおろす。
まだまだ自分が入り込む余地は十分にありそうだ。
しかしメイドから気がかりな情報が寄せられる。
エルマーには妹のように大事にしている幼馴染がいると。
アンシュッツ子爵家のソフィアと言って、
王城で勤務しているらしい。
王城内でエルマーと談笑する姿が度々目撃されるそうだ。
「子爵家の女のくせに目障りね!」
ちょろちょろと目障りなネズミは早めに始末しとかないと、
とユリアーネは策をめぐらす。
すると思わぬチャンスがやって来た。
ある日の夕食の席でのこと。
「そういえば今度のウィステリアの建国記念日の日に、ユリウス国王と秘書のシュトラウス殿がウィステリアを訪問されるらしい。」
カーレンベルク侯爵が何気なく発した一言にユリアーネは反応した。
「どうしてですの、お父様?」
「王城のマスカレードの招待状がウィリアム国王から届いたらしい。これはもしかすると、吉報が届くかもしれんなぁ。」



