「でもそのためには、美桜にとってはたくさん恥ずかしいことをしてもらうからな」
「……え?…っ、な」
何言ってるんだろうと思って、言葉の意味を考えようとするより先に、柚希くんは一歩一歩と私に近づいて。
いつの間にか柚希くんの左手は私の腰に回る。
顔を首元に近づけてきたと思うと、柚希くんは私の首周りのストレートの髪をサラりと持ち上げて、
「……っひゃぁ……っ!」
私の首に柔らかい感触が伝わってくすぐったい。
……これは……っ。
その柔らかい感触が離れたあとも、柚希くんはしばらく私の肩に顔を埋めている。
「…ふっ」
「っ、や……っ」
「真っ白な首まで真っ赤にしちゃって…かわいいね」
耳元で、囁くように笑うから。
変にびっくりして、自分でも聞いたこともないような声が出てしまう。
……っ、なんなの、これ……っ。
ゾワッと鳥肌が立つ。
そのまま指が首に触れ、ツーっと一直線になぞってくる。
くすぐったくてゾクゾクして、無意識に身をよじる。

