「俺も手伝うよ」
……え、でも、今ほとんど柚希くんに取られて……。
私なんて3分の1も持っていない。
困惑する私を置いて、先に足を進める柚希くんに慌てて着いていく。
「ご、ごめん。ありがとう」
「全然いーよ」
と言ってにっこり笑った柚希くん。
……やっぱり綺麗な顔してるなこの人。
「着いたね」
2人歩いて、気づけば資料室に着いていた。
柚希くんがドアをガラッと開けてくれて、どーぞ、と先に入らせてもらった。
「ここでいいかな」
資料室にはひとつスペースが空いていて、そこに教材を全部置く。
……初めて入ったけど、他の教室よりは暗め?
たくさんの物が置いてあるそこはなんだか暗く感じる。
「ありがとう柚希くん」
運んでくれた柚希くんにもう一度お礼を言う。
「宇原さんのためなら」
そう、私に返してきた柚希くんに少し体温が上がる。
王子様みたいなこと言うのね。…あ、王子様だったっけ。

