「…なに、言ってるの……?」
え、私が、かわいい……?
柚希くんが言った言葉に驚いて目を見開く。
急になんの話してるの?私の顔が真っ赤だったからからかってるのだろうか?
「……」
「……え?」
私、真面目に聞いたんだけど……。
柚希くんは私の発言に固まってしまうから動揺する。
それは柚希くんだけじゃなくて、クラス中がシーンと静まり返った。
「…もしかして、気づいてない感じ?」
「…なんの話?」
「あー、うん。なるほどね。……自分の顔見たことある?」
「え、当たり前でしょう…?」
え、私の事なんだと思ってるわけ?
家に鏡だってあるし、自分の顔は誰よりも見てると思うんだけど。
「…これは、重症だね」
しばらく無言になったあと、ははっと笑ってそう言った柚希くん。
……なんなの?
「大丈夫、俺がこれから沢山教えてあげるよ」
「……えぇ?」
また微笑んだ柚希くんだけど、なんだかその目は少し危険な感じがして。
……よく分からない。

