「早く入りなよ」
「…っま、まって」
「大丈夫、キスしかしないよ」
「……っ!!」
な、な、なにを……っ!!
真紘くんの言葉に、かあっと顔が熱くなる。
すると、真紘くんは私の腕を引っ張ってそのまま門をくぐって。
家のドアの鍵も慣れたように開けた。
こうなったら……入るしかない。
真紘くんはドアを開けて私が入るのを待っている。
大丈夫……!キス以上のことはないから……。
そう思って家の中に入った。
そのまま案内されたのは二階にある真紘くんの部屋。
「待ってて。飲み物取ってくるから」
「あ、うん」
真紘くんは荷物を置いて部屋を出ていってしまった。
すごい綺麗な部屋……。モノトーンで統一された部屋は、しっかり整理整頓されている。
家に入ってから思ったけど……ずっと真紘くんの匂いがする。
なんだかきもい思考になってきている私に少し呆れる。
真紘くんのベッドに寄りかかって座った私は、緊張をなくすために深呼吸した。

