「……へ?」


真紘くんの言葉に驚いて間抜けな声が出る。
今、真紘くんの家に来てって言ったの……?


「今日……?」

「うん。疲れ癒してほしい」

「いいけど……」


真紘くんのお家に行けるのかあ……なんだか嬉しいかも。
私も疲れてるし、真紘くんと一緒にいたいなって思ってた。
すんなりいいよ、と答えると真紘くんは少しムッとした顔して。


「……警戒心なさすぎだろ」


なんて言葉をもらした。
何の話をしているの……とも思ったが多分答えてくれないから聞かない。


それから学校を出て真紘くんの家に向かう。
それでひとつ分かったこと。


「……道、ほぼ一緒だね」


私の家までの道と真紘くんの家までの道が結構同じことがわかった。
確かに、前うちに来た時走って五分だったもんな……。
いつも家からUターンして帰るからめっちゃ遠いのかと思ってたけど。


「ここ」

「え、ここ?」