「え、えっと……あの……」


ど、どうしよう……。
慣れてなくて、挙動不審になってしまう。


「宇原さん可愛すぎる……近くで見るともっと可愛い……」

「美桜ちゃんって呼んでもいい……!?」

「え、え……?」


クラスの中心にいるような女の子達が、私と距離を詰めてきて、なんかもうワケがわからない。

すると、横から伸びてきた腕が、私の肩に手を回して引き寄せてきた。
ま、真紘くん……なにを……っ。


「美桜は俺の」

「な……っ!」


ちょっと拗ねたような顔をしてそう言った真紘くんに、かああっと顔に熱が集中する。
それに合わせて、クラス中がワッと騒がしくなって。


「真紘くん独占欲強め男子……っ!!いい……っ!」

「美桜ちゃん可愛すぎか……っ!?」

「幸せになってくれ……っ」


一部の女子は、顔に手を置いて苦しそうにしている。
大丈夫かな……?