じんわりと視界がぼやけていく。
嫌なわけじゃない。むしろ嬉しくて気持ちよくて、涙が目に溜まる。
すると、急にフラッと身体の力が抜けて、真紘くんの身体にもたれかかる。
あれ……急に力が……。
「…ふっ、力抜けちゃった?かわいいね」
「……っ」
「そんなに気持ちよかったんだ?」
息切れひとつしてない余裕そうな真紘くんの言葉に、かあああっと顔が熱くなる。
ドクンドクンと心臓が大きく音を立てて、身体の奥の熱を感じる。
「……ほんとにやばい。我慢するのって結構きついんだよ」
「え…?」
「俺はまだ美桜が足りないぐらいなのに」
「……っひぁ」
乱れた息で呼吸している私の耳元で真紘くんはそう言って。
くすぐったくて、ゾワッとして真紘くんの服をギュッと握る。
「…いちいち可愛すぎるんだけど。これで無自覚なのが不思議なぐらい」
「うぅ……っ、もうむり……っ」
「…っ、あーもう。しっかりしろ俺の理性」
「……っ?」

