な、なんでそんな変なこと言うの……っ。
「その真っ赤な顔、たまんない」
「……っうぅ」
「こっち見ろよ」
顔を逸らしかけた時に真紘くんはそう言って。
そんなこと言われたら、逆らえないんだよ……っ。
「もう一回言って」
「え……っ?」
「好きって」
「……っ!!え、あ……っ」
さっきは勢いで言ったけど、こうやって改めて言われると恥ずかしくなって言えなくなる。
「ほら、言ってよ」
「う……ぁっ、」
「……はやく、俺のこと好きって言えよ」
「……っ」
たまに見せる熱を持った危険な瞳で、私を見つめる真紘くんに身体の奥からドクンと脈立つ。
「…好き……っ」
「……いい子」
「んん……っ」
恥ずかしくてたまらない。全身の体温が上がるのを感じながら真紘くんの目を見てそう言うと。
一気に真紘くんの顔が近づいて、気づいたら目の前にあるのは真紘くんの瞳。
唇に柔らかく暖かい感触が伝わって、その状況に困惑する。

