「ねえ美桜。この奥行くと水槽が天井にもあるんだって。行こうよ」
「え、天井……?」
どういうことだろう、と思ったけど行ってみなきゃわからないし、すごく気になる……!
行こう!と真紘くんの手を自ら引っ張る私に、真紘くんはふっと優しい笑を零した。
「え…っ?綺麗………」
真紘くんの言ってたその場所は、水槽が天井にまで広がっていて半ドーム状になっていた。
お魚さんと一緒に泳いでいるような感覚になって、変な感じがする。
「あ、見て美桜」
真紘くんが天井を指さしてその方向を見ると、そこには先程までとは違う人間よりも大きい魚が私たちに影をかけるように泳いでいて。
すごい……大きい……。
上を見上げて、ボーッとしてしまう。
夢の中にいるみたい。水族館って、こんなにもいいところだったなんて知らなかった。
それもきっと、隣にいる真紘くんがいるからこそだ。
ちらりと真紘くんを見ると、私と同じように上を見ていて。
「ふふっ」
思わず笑みが零れる。

