そう言ってさっきよりもギュッと手を握ってきた真紘くんに、ドキドキしながらも嬉しくなる自分がいた。
それから15分ほど電車に揺られて、駅から5分歩いたところ。
「ここは……」
「最近できた水族館らしい」
「へぇ……っ」
目の前には立派な新しい建物。
水族館の周りにはワイワイ人が集まっていて、親子だったり友達だったり恋人だったり。
……?あれ、今真紘くん、らしいって言った……?
「クラスの武田いんじゃん。あいつがこういうとこ好きでさ。ここの新しい水族館オススメされたから美桜誘おうと思って」
「なるほど……」
なんだか意外かもしれない。
武田くんって、真紘くんと仲良い男子だよね。前に私と真紘くんが囲まれた時に、女子から『うるさい武田はしゃべんな!』って指摘されてた人。
「俺ん家で映画見たりゲームしたりでもいいかなとも思ったけど、俺が美桜になにするかわかんねえからやめた」
「……?」
もっと具体的に言ってくれないとわかんないんだけど……。
でもそんな私にひとつ笑顔を向けて手を引いてくる。

