しばらく歩いているうちに駅が見えてくる。
……なんだか、いつも以上に視線が痛いかも。
私とすれ違う人達がずっと私を見ていて。なんだか少し気が重くなってしまう。
待ち合わせ場所についても真紘くんはいなくて、そこで待つことにした。
待ち始めてすぐのとき。
「ねぇ、君って芸能人かなにか?」
「めっちゃ可愛すぎじゃない?俺タイプすぎる」
「……え?」
私……?
近くから声がして、顔を上げるとチャラチャラした大学生ぐらいの男の人たちが私を見ていて。
……こういうのは、無視だよね。
そう思って視線を外してスマホを見るふりをする。
「あれ?おーい」
「無視じゃーん。ねぇ、君のことだよ」
横から聞こえてくる声に、うるさいと思ってしまう。
休日はあまり外に出ないからこういうこともあるのだなと思うが、こないだ学校で同じようなことがあったから前よりは怖くはない。
でも、さすがにしつこすぎる。メンタル強すぎか。
「ねぇねぇ。待ち合わせしてるの?」
「誰?相手女の子?ならその子も一緒にさ──」
無視してるのに気にもせず話を進めてくる。なぜか待ち合わせ相手も女の子になってるし。

