真紘くんも洗面所には行っているのでどこだかは理解しているらしく。
周りにぶつからないように私を守ってくれながら足を進めてく。
「……これか?」
洗面所に入り、真紘くんが上を探るとそれっぽいものがあったみたいで。
その瞬間、部屋の明かりがパッとついた。
眩しくて思わずギュッと目をつぶってしまう。
「…ついた。もう大丈夫だよ、美桜」
上からそんな声がして、ゆっくり目を開けると
「……っ!」
思っていたよりも至近距離にいた真紘くんと目が合ってしまう。
ち、近……っ。
パッと手を離して距離をとる。
「ご、ごめん……っ」
「……」
「え、えっと……」
「なんで離れんの?」
かぁぁっと顔が赤くなるのを感じて、挙動不審になる。
すると真紘くんは、一歩一歩と私に近づいてきて最終的に私と真紘くんの間に隙間がないぐらい近づかれてしまう。
「真紘、くん…?」
「…っ」
何でこんなにも近いの、と思って彼を見上げると。
真紘くんは私に手を伸ばして、ギュッと抱きついてきた。

