さっき真紘くんが立った方向に手を浮かせると、なにかと手があたって。
これ……っ真紘くんの腕だ。
「……いかないで……っ、暗い…っ」
「美桜……?…っ、」
真紘くんの腕があるとわかると、そこに引き寄せられるように立ち上がり、真紘くんの腕に抱きついた。
「……もしかして暗いところ苦手……?」
「う、うぅ……っ」
「…大丈夫だよ、俺はここにいるから」
私の間抜けな声を肯定と受け取ったのか、真紘くんはゆっくり座って体勢を変え、私を真正面から抱きしめてくれる。
私の背中を摩るように撫でてくれ、だんだん落ち着いてくる。
暗いところは……昔からだめなんだよな。特に理由はない。
「ブレーカーどこ?」
「…洗面所」
「…入れてくるけど、美桜も来る?」
「うん、ついて行く……っ」
即答だ。こんな暗いところに一人でいれる訳もなくて。
真紘くんが私を立ち上がらせてくれて、手を繋いでくれる。

