「そうだよ。俺、父さん離婚してていないから今日家で一人だったし」
「…そうなんだ」
「別に気にしてないからそんな顔しなくていいよ」
そんなことを言いながら私の隣に腰を下ろした真紘くん。
お父さんが、いないことは知らなかった。
初めて知ったことに戸惑って変な顔してたかもしれない。そんな私に気づいて笑ってくれる。
「……でもやっぱり、俺でも寂しいとは思う」
「……」
「だから、寂しさを紛らわすためにあんだけ学校では愛想振りまいてんだよ。呆れるだろ?」
「…っ」
「…って、なんの話してんの俺」
ポロッと口にした真紘くんの本音に胸が締め付けられる。
……寂しいから、人に好かれることで紛らわしていたんだ。
そんなの……
「呆れないよ。すごいよ真紘くんは」
「……」
「私今寂しくないよ。真紘くんが…来てくれたから」
そうやって真紘くんに微笑むと、急にグイッと腕を掴まれてあっという間に真紘くんの腕の中。
「…はぁ……お前ってほんと」
「…?」

