真紘くんを、家にあがらせて真っ先に浴槽に案内することに。
……風邪引かないといいけど。
すると、真紘くんは10分ぐらいでリビングに出てきて。
「大丈夫……?」
「うん、平気。貸してくれてありがと」
体冷えちゃうんじゃないかとも思ったけど、真紘くんがいいならいいや。
そう思うと、真紘くんは私の座ってるソファまでやってきた。
「……そうやってクッション抱えてたんだ。可愛いね」
「えっ……」
無意識に持っていたクッションに目線を落として笑った真紘くん。
少し、恥ずかしい……。
「真紘くん、早かったね」
「意外とここから家まで遠くないんだよ」
五分ぐらいでついてたからなあ。
遠くはないなら良かったとも思う。
「美桜、お母さんは?」
「帰って来れないんだって」
「そっかそっか、じゃあ俺ん家と同じだね」
「え?そうなの?」
真紘くんの言葉に驚く。
真紘くんのお母さんも、仕事から帰って来れないのか……。そんなに天気やばいんだなあと思う。

