「…っ、なん、で」
「……寂しいなんて言われたら、来ちゃうに決まってんじゃん」
ニコッと笑った真紘くんに、なぜか泣きたくなって。
気づいたら体が勝手に動いて、真紘くんにギュッと抱きついていた。
「…おお。そんなに寂しかったの?」
「……」
「はいはい。もう寂しくないよ」
自分でも、なんでこんな行動を取ったのかはわからない。
でも今は、私の頭をポンポンと撫でてくれる真紘くんの手に安心してしまう。
「……入って、いいよ。タオル持ってくる」
パッと体を離して、真紘くんを家に入れる。
まだ、雷はピークじゃなかったからよかった。
真紘くんの手に持っている傘を見ると、あんまり機能しなかったから使わなかったんだなと察する。
急いでタオルを持って玄関まで行くと、濡れた髪をウザったそうにかきあげる真紘くんがいた。
そんな姿に、ドキッとする。
「これで拭いて。お風呂も貸すね」
「別にいいよって言いたいとこだけど……濡れすぎたからシャワーだけ借りてもいい?」
「うん。南朋の服持ってくる」

