待ってろってそのままの意味だったら……?
こんな雨の中、普通ならありえない。でも……。
「真紘くん……」
ボソッと呟いてクッションに顔を埋める。
雷は完全にこっちに近づいてきたわけではなさそう。
……なんでこんなに心臓がバクバク言ってるの?なんで……期待してしまうの。
ギュッと手に力を入れる。
真紘くんといる時の私、おかしいよ。ずっと心臓がドキドキしてて、ずっと顔が熱くて、でも顔が緩んでしまう。
なんなの、本当に。なんで今の私はこんなにも……真紘くんに会いたいと思ってしまっているの。
それから少しだけ経って。
真紘くんとの電話が終わって五分ぐらいのとき。
────ピンポーン
ふとインターホンが鳴って、体が勝手に駆け出す。
インターホンのモニターを確認せずに、バタバタとドアの鍵を開けてガチャっと開くと。
「……っ」
「…だめだよ、ちゃんとモニターは確認しないと」
目の前には、雨に濡れた真紘くんが困ったように笑って立っていた。

