爽やか系イケメンの本気。




「もしやあれ、美桜ちゃんが見てるから、格好つけてるな……?」

「そう…?」

「うんそうだよ絶対。普段ならめんどくさいとか言ってるもん」


…私が、見てるから?なんで?
そう思うが、そんなことは気にならないぐらいなぜか嬉しいと思ってしまう。


「うわ〜、なんか悔しい……っ!」


と言いながら私の腕にギュッと抱きついてくる桜。
悔しい……?
どういう意味だろう。
そう考えた時に出た二文字の言葉。
いや、それは…ないんじゃないか……?

桜は、真紘くんのこと……どう思っているんだろう。
もしそれが、今私の考えた二文字の"好き"という言葉だとしたら。

……なんで、嫌だと思っちゃうんだろう。
でももし桜が真紘くんにそういう気持ちを持っていたとしても別におかしくはない。仲良さそうだし、というかお似合いだとも思う。
なのに、なんか嫌なんだよなあ……。


そんなことを1人考えているうちに、


────ピーッ


試合終了の笛の音が聞こえて、いつの間にかみんなの歓声はピークで、試合は終わっていた。